先輩!
「佐々木さん、申し訳ないんですけどロビーにいる上司にわたしが応接にいるって伝えてもらってもいいですか?」
「はいもちろんです。どなたですか?」
「橘っていう、」
「あ、眼鏡の方ですね。グレーのストライプのスーツの」
「そうです。すごいもう覚えたの?」
「はい。わたし人の名前と顔覚えるの得意なんです」
「すごい!優秀な営業さんですね」
どうしよう嬉しい。あ、でも。
「ご主人にもお伝えしましょうか?」
「いえ、彼は今日仕事で来てるので」
「わかりました。じゃあ伝えてきますね」
体調が悪いのに、きっちり公私を分けている早瀬さんを尊敬する。それに比べてわたしは先輩に頼ってばっかりなんじゃない?
せっかく自立の機会を与えられたのに、まだまだ甘えてない?と自問自答だ。
4月から3年生になるんだから、もっともっとがんばらなきゃ。と今日何度目かの決意をした。
「はいもちろんです。どなたですか?」
「橘っていう、」
「あ、眼鏡の方ですね。グレーのストライプのスーツの」
「そうです。すごいもう覚えたの?」
「はい。わたし人の名前と顔覚えるの得意なんです」
「すごい!優秀な営業さんですね」
どうしよう嬉しい。あ、でも。
「ご主人にもお伝えしましょうか?」
「いえ、彼は今日仕事で来てるので」
「わかりました。じゃあ伝えてきますね」
体調が悪いのに、きっちり公私を分けている早瀬さんを尊敬する。それに比べてわたしは先輩に頼ってばっかりなんじゃない?
せっかく自立の機会を与えられたのに、まだまだ甘えてない?と自問自答だ。
4月から3年生になるんだから、もっともっとがんばらなきゃ。と今日何度目かの決意をした。