先輩!
「気がついたら好きになってました。仕事に対して熱心で一生懸命な姿に惹かれて、素直で笑顔が可愛くて、言い出したら聞かないところも、俺からしたら可愛いくて仕方ないですね。芽衣さんといると幸せな気持ちで満たされます。それから」

「先輩もうやめてください」

「お姉ちゃん顔真っ赤!」

「朱莉!」


お母さん助けてと目配せをするとすぐ察知してくれて、「朱莉もう行かなきゃ」と助け舟を出してくれた。

「ほんとだ」と冷めてしまった紅茶にお砂糖をいっぱい入れて、「溶けなーい」と言いながら一気に飲み干した。


わたしは背中が汗でびっしょりだ。
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