先輩!
完全に元気がなくなった先輩が、わたしの隣にごろりと横になった。仰向けで、長い両手を大きく広げて。
「あー俺芽衣に振られたらどうしよう。怖い」
両手で目を覆い、泣きごとを言う先輩が可愛くて。
「大好きですよ」と呟くと「おいで」と片腕を広げて抱き寄せてくれた。
「大好きって言葉じゃ収まらないんだよな、俺の気持ち。芽衣に対しての」
「翔くん」
「同窓会終わったら、頼むから帰ってきてな。俺を安心させて」
体を起こしうつ伏せになって、相変わらず片手で目を隠したままの先輩に、キスをした。
先輩、よく言うじゃないですか。過去があって今の自分があるって。
でもわたし、先輩の過去を思うと、いつも嫉妬で泣きたくなるんです。先輩がいろんな人といろんなことをしたんだと思うと、本当に辛いんです。
でも先輩は先輩だから。大好きな先輩だから過去のことは我慢します。
でもお願いだから、先輩の最後はわたしにくださいね。
「あー俺芽衣に振られたらどうしよう。怖い」
両手で目を覆い、泣きごとを言う先輩が可愛くて。
「大好きですよ」と呟くと「おいで」と片腕を広げて抱き寄せてくれた。
「大好きって言葉じゃ収まらないんだよな、俺の気持ち。芽衣に対しての」
「翔くん」
「同窓会終わったら、頼むから帰ってきてな。俺を安心させて」
体を起こしうつ伏せになって、相変わらず片手で目を隠したままの先輩に、キスをした。
先輩、よく言うじゃないですか。過去があって今の自分があるって。
でもわたし、先輩の過去を思うと、いつも嫉妬で泣きたくなるんです。先輩がいろんな人といろんなことをしたんだと思うと、本当に辛いんです。
でも先輩は先輩だから。大好きな先輩だから過去のことは我慢します。
でもお願いだから、先輩の最後はわたしにくださいね。