先輩!



「おはよ。芽衣早いね」

やっと目を覚ました先輩が、朝の気だるげな表情で大きく伸びをした。キッチンで朝食の準備をしていた手を止め、先輩のそばに行く。

「おはようございます」

「よく眠れた?」

「うん。翔くんと一緒だから安心して眠れた」

「芽衣ちゃん平日の朝からそんな可愛いのやめて。仕事行きたくなくなる」

「はーい朝ごはん食べてくださーい」

立ち去ろうとするわたしの腕を掴み「コーヒーだけでいい」と拗ねた顔をする。朝から可愛いのは先輩ですから!


「ダメです。朝食べないと今日1日がんばれませんよ」

朝が弱い先輩が「まだ寝よう」とわたしをベッドに引きずり込み、抱きしめて身体をくっつけて甘えてくる。甘い誘惑に負けてしまいそう。

「おはよ」

キスをくれて「もう落ち着いた?」と心配してくれる。
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