先輩!

キレイに完食された食器を下げ、下洗いをして食洗機に並べる。

「俺やる」と先輩がバスルームに向かう...と見せかけて、両手がふさがっているわたしの背後に立った。


180超の先輩がピッタリ寄り添うと、158センチのわたしはすっぽり収まってしまう。


「俺1週間で金曜日が1番好き」

「そうなんだーへー」

「棒すぎだろ。知ってるくせに」


後ろから回り込んできた顔が、ちゅ、と頬にキスをする。

口角が上がっているのがわかる。


「風呂の前にここでもやっちゃう?」

すっかりいたずらっ子の顔つきに変化したイケメンが、とんでもないことを言い出した。
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