先輩!

「洗い物ありがと。風呂で待ってる」としっかりブラのホックを外して行った。

マジシャンか。


食洗機をスタートさせ、先輩の待つお風呂へと向かう。先輩はご機嫌に鼻歌を口ずさみ、ちゃぷんちゃぷんと湯船を鳴らしている。

居候生活が始まり、すぐ先輩から一緒にお風呂に入ろうと言われた。

恥ずかしいからと断ったけど、まあお馴染みの無駄な抵抗で、連れて行かれて好き放題されてしまった。

のぼせるし、恥ずかしさと気持ちよさに耐えきれず、半泣きになってしまったのだ。


次の日もまた次の日もお風呂に誘われて同じことになり、話し合いをし、週に一回金曜日。と先輩が折れてくれた。


先輩はもうすでに頭も体も洗っていて、濡れた髪の毛からしずくが落ちている。


はあ、色っぽくてかっこよ。


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