先輩!
「佐々木彼氏いるらしいんすよ」
「は?お前やっぱり佐々木さんに」
「手は出してないですよ。実はそれで今日野口さん誘ったんですよ、スーツ屋」
「おお?どうしてそこに俺が出てくる」
野口さんに説明した。男と2人で会うのは彼氏に悪いと言われたこと。2人きりじゃなかったらと言われたこと。
「あの子真面目だよなあ。店でも駅で別れた時も何度もお礼言われたし。誠実なんだろうな。だから久保。お前は絶対遊びで手なんか出すなよ」
「出しませんって。でもあいつ、めちゃくちゃ可愛いんですよ。顔だけのこと言ってるんじゃなくて、性格も。明るくて素直でヤバいですあいつ」
「そうだよなあ。あの子が営業部うちきてから、冗談じゃなく明るくなったよな」
「子は親を見て育つって言うじゃないですか。あいつと仕事してて、この子誰見て仕事覚える?俺じゃん。やべえ仕事頑張らないとって思ったんですよね」
「久保ちゃんどうしちゃったの。ついにやる気スイッチオン?」
俺が今までみたいに半端なことしてたら、あいつがそう育つかもしれないと不安を覚えた。
責任。
そう、俺にはあいつを一人前に育てる責任がある。
俺はあいつの直属の上司だから。
「は?お前やっぱり佐々木さんに」
「手は出してないですよ。実はそれで今日野口さん誘ったんですよ、スーツ屋」
「おお?どうしてそこに俺が出てくる」
野口さんに説明した。男と2人で会うのは彼氏に悪いと言われたこと。2人きりじゃなかったらと言われたこと。
「あの子真面目だよなあ。店でも駅で別れた時も何度もお礼言われたし。誠実なんだろうな。だから久保。お前は絶対遊びで手なんか出すなよ」
「出しませんって。でもあいつ、めちゃくちゃ可愛いんですよ。顔だけのこと言ってるんじゃなくて、性格も。明るくて素直でヤバいですあいつ」
「そうだよなあ。あの子が営業部うちきてから、冗談じゃなく明るくなったよな」
「子は親を見て育つって言うじゃないですか。あいつと仕事してて、この子誰見て仕事覚える?俺じゃん。やべえ仕事頑張らないとって思ったんですよね」
「久保ちゃんどうしちゃったの。ついにやる気スイッチオン?」
俺が今までみたいに半端なことしてたら、あいつがそう育つかもしれないと不安を覚えた。
責任。
そう、俺にはあいつを一人前に育てる責任がある。
俺はあいつの直属の上司だから。