先輩!
「誕プレどうすんだよ。光り物はやめとけよー。さすがに重いから」

「ただの部下にそんなもんあげるわけないでしょ。メシ奢るだけですよ」

「えーしょっちゅう2人で飲みに行って、どうせカッコつけて毎回奢ってんだろ?それじゃいつもと変わらんだろ。いつの間にか俺をのけ者にしやがって」

「だって2人でいたいんですもん」

「素直な久保ちゃん嫌いじゃないぞ。もう告白するしかない」

「まだしませんよ」

「ほう、まだ、ね」


ニヤリ、何か言いたそうな野口さんは放置だ。


プレゼントか。

佐々木が気を使わない程度の何かをあげるのはありかもしれない。

でも何を?


その答えはすんなり浮かんだ。


古巣にいる先輩に、すぐ連絡をとった。

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