先輩!
「ちょっといじめたくなった。悪い。いい返事くれるならいくらでも待つから。佐々木は変に意識せずに、今まで通り仕事に励め」

「無理です、先輩」

「すぐ顔赤くなるのどうにかしろよ」

「先輩!」

「そこもかわいいんだけど」

「先輩!」

「とまあ、それはさておき仕事の話」

姿勢を正した先輩から、からかいの表情が消えた。

少しでも早くクールダウンさせるため、顔を手のひらで扇ぎながら仕事モードに切り替える。
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