先輩!

目があって、照れくさそうに笑って、もう一度。角度を変え、何度も唇を重ねる。


「(芽衣口開けろよ)」

舌で合図を送ると、僅かに開いたそこに舌を差し入れた。


芽衣もそれに応えてくれて、夢中で舌を絡める。


身体中の神経がそこに集まってんじゃないか?

こんなに気持ちがいいキスは初めてだった。


キスの先に進みたくてなんとかキスをやめ、またすぐ重ねてしまいそうなほど近くで見つめる。


芽衣の瞳はわずかに潤み、熱を帯びているように見えた。

多分俺はそれ以上だろう。


「今日は手を出す気なかったんだ。キスくらいはしたかったけど」

「でも先輩コンビニであれ買ってたじゃないですか」

「一応って言っただろ?」

「確かに」
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