先輩!

「芽衣?」

『はい?』

「おっぱい見せて」


照れ隠しに笑わそうと思っての発言を真に受けて、顔を真っ赤にして固まった芽衣を見て心臓がぎゅっと締め付けられた。


ああもう、今すぐ会いたい。思いっきり甘やかしたい。俺がいなきゃ生きていけないくらいに。


『あの、明日まで待ってください』

「へえ、明日は見せてくれるんだ」

『...はい』

「芽衣ヤバい。勃った」

『翔くん!もう切るよ!』

「ごめんて」

と、芽衣の後ろのレンジが鳴った。電子音ではなくメロディが流れた。こんな夜にオーブン使ってどうした。


『あ、もう切らなきゃ』

「ん、」

『明日もがんばってね』

「芽衣もな」

『大好きです』

「俺も。芽衣、好きだよ」



名残惜しいけど通話を終了した。一晩中繋げていたい。お互い寝ていても、ずっと。


「よし」


芽衣のチャージもできたことだし(こんなんじゃ全然足りないけど)、明日もう一日がんばって、芽衣の待つ我が家に帰るか。
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