先輩！

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新幹線の座席に座り、後ろの人に一声かけてからシートを少し倒した。

斜め前の人がコンビニのサンドイッチと缶コーヒーを飲んでいて、いい匂いがして空腹をおぼえた。


朝食をとる習慣がなかった頃はなんともなかったのに、芽衣と暮らし始めてちゃんと食べるようになって、朝から腹が減るようになった。


今朝家を出る直前の出来事を思い出し、気分が落ちこむ。

どうして一緒に住もうと言ったら芽衣はあんな辛そうな顔をしたのか。

いつもの笑顔で「はい」と言ってもらえると思い込んでいただけにショックが大きい。


どうして『居候(いそうろう)』なんてよそよそしい言葉を使うのか。

気を使っているだけかもしれないが、そうじゃないだろう。