先輩!
もしかしたら、プロポーズしても断られるのかもしれない。
寂しさや悲しさ、それから不安を感じつつ、芽衣が作ってくれた弁当を取り出した。
今はまだ8時前だ。何時に起きて作ってくれたんだろう。
芽衣だって疲れているのに。
と、弁当箱の上に、1枚のメモがあった。
【今日で11ヶ月ですね。
いつもありがとうございます。
大大大好きです♡♡
出張ばかりだけど、疲れがでませんように。
気をつけてね。芽衣】
2つ折りのメモをスーツの胸ポケットにしまった。
くだらない不安は一瞬で消え去り、笑みがこぼれる。
夜きちんと話そう。
芽衣の考えを聞いて、俺も言うよ。
結婚しようって。
どれから食べようか目移りしたが、大きな焼き鮭が入ったおむすびを頬張った。