先輩!
よく覚えてないけど、とにかく幸せな夢を見た。


俺と芽衣がいて、何かを抱いて、笑っていた。


全く内容を覚えてないのが悔やまれる。



5時には2人とも目が覚め、ソファーベッドを元に戻した。

それからすぐ芽衣はホテルに戻った。夜中ホテルにいなかったことは誰も気づいていなかった。


モーニングバイキングをお腹いっぱい食べて、全員の精算を事前に無事済ませ、ここに来る間、俺の両親と話をしたそうだ。


余計なこと喋ってないだろうな。と一瞬考えがよぎったけれど、芽衣には何知られたっていいや。


虎太郎たちも別便で合流し、手術前にみんなが病室で顔を合わせた。

みんな俺たちの結婚を祝福してくれて、病室が感動に包まれていた時やってきた、若い女性の看護師が、いきなりぶっ込んだ。


早朝巡回に来たとき、ベッドをくっつけて手を繋いで身体を寄せあって幸せそうに寝ていたと、みんなの前で暴露された。


めちゃくちゃ恥ずかしかった。

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