先輩!
触れたくなる気持ちを抑え、ポケットから小箱を取り出し開けてから手渡した。
「1周年記念のプレゼントのピアスとネックレス。指輪は一緒に選ぼうな。あとこれ」
スマホを取り出し、芽衣に3件ファイルを送った。
「スマホ見て。これは芽衣への愛と感謝を込めたプレゼント。ネットで調べて1人で行って、良さそうだった式場の最短の吉日を仮で押さえてある。もちろん芽衣が別に希望があればそこにしような」
見てと言ったのに。
花束と小箱、スマホを持ったまま泣き出した。
付き合ってから、何度めかの号泣だ。
「(可愛いなあ)」
とりあえず花束をどかせて、残りをテーブルの上に置いて抱きしめた。背中をポン、ポン、とあやしながら。
嗚咽混じりに必死に言葉を紡ぐから、うんうん、と相槌をうちながら耳を傾けた。
「幸せすぎて涙が止まらない。まさかまたプロポーズしてもらえるなんて思ってなくて、花束もびっくりしたし、こんな素敵なピアスとネックレスも...式場なんていつ行ったの?」
「仕事に行けなくて死ぬほど時間あったからな。顔面の傷がマシになってから行ったけど、男一人であの場所はキツかった」
「そうだよね。ありがとう。一緒に見たい」
「うん。それからこれ最後。後で1人で読んで。人生で初めてのラブレター」
昨日の夜、芽衣が寝た後書いたんだ。
恥ずかしすぎて破り捨ててしまいたくなるような甘ったるい言葉が並ぶ文章だけど許してな。
「1周年記念のプレゼントのピアスとネックレス。指輪は一緒に選ぼうな。あとこれ」
スマホを取り出し、芽衣に3件ファイルを送った。
「スマホ見て。これは芽衣への愛と感謝を込めたプレゼント。ネットで調べて1人で行って、良さそうだった式場の最短の吉日を仮で押さえてある。もちろん芽衣が別に希望があればそこにしような」
見てと言ったのに。
花束と小箱、スマホを持ったまま泣き出した。
付き合ってから、何度めかの号泣だ。
「(可愛いなあ)」
とりあえず花束をどかせて、残りをテーブルの上に置いて抱きしめた。背中をポン、ポン、とあやしながら。
嗚咽混じりに必死に言葉を紡ぐから、うんうん、と相槌をうちながら耳を傾けた。
「幸せすぎて涙が止まらない。まさかまたプロポーズしてもらえるなんて思ってなくて、花束もびっくりしたし、こんな素敵なピアスとネックレスも...式場なんていつ行ったの?」
「仕事に行けなくて死ぬほど時間あったからな。顔面の傷がマシになってから行ったけど、男一人であの場所はキツかった」
「そうだよね。ありがとう。一緒に見たい」
「うん。それからこれ最後。後で1人で読んで。人生で初めてのラブレター」
昨日の夜、芽衣が寝た後書いたんだ。
恥ずかしすぎて破り捨ててしまいたくなるような甘ったるい言葉が並ぶ文章だけど許してな。