先輩!
ただのゲームのおまけ程度にすぎなかったSEXが、そうじゃないと教えてくれたのは芽衣だ。


愛し合うという表現そのもので、言葉よりも愛を伝えることが出来る術であることを知った。


ビクビクと、身体を震わせる芽衣の中で果てた後、誤魔化せないほどの涙が出た。


茶化すことなく、何も言わずに俺を抱きしめてくれる芽衣に、生涯悲しみの涙を流させまいと心に誓った。



再び芽衣の中を、ゆっくり、ゆっくり、最奥まで突き上げる。


うねりながら吸い付いて締め付けてくるから、またすぐ出てしまいそうだ。


グリグリと、芽衣の弱いところを指の骨ばった関節で刺激しながら、徐々に強く早く打ち付ける。

出ていかないでと言わんばかりに搾り取る動きをする芽衣の中で激しく脈打つそれを、グ、グ、さらに最奥に押し付ける。



「芽衣のこと全力で幸せにするから、芽衣も俺を幸せにしてな」


繋がったまま抱きしめて、素直な気持ちを吐露する。

これも明らかに芽衣の影響を受けた。素直で前向きで、明るくて可愛い芽衣。


「うん。幸せにする」

「ずっと一緒にいような」

「先輩、愛してます」


その言葉に身体が反応し、照れくさくて、誤魔化すように唇を落とす。


「愛してる」



それと、ありがとう。




こんな俺を愛してくれて。



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