先輩!
「なんでですかって送ってやろ」

「そうしなよ」

「え、もう既読ついた。え?無理、萎える。好きな子が嫌がるからやめて。まだ連絡来るようならブロックするって」

「ひどくない?てか、好きな子ってなに。彼女できたの?」

「わかんない。もう無理。わたし午後から早退する」


もしかして、土曜日の?ヤキモチ妬くって言ったから?

穂乃果さんと顔を見合わせる。穂乃果さんも何か言いたそうだったので、お互い自然と距離が近くなり半身が触れる。


「久保さん優勝。芽衣ちゃん早くおおかみさんに食べられて。土曜買ったエロカワ下着がスタンバイしてる」

「それ言わないでください恥ずかしい。でも、自惚れていいところですよね?勘違いじゃないですよね?」

「愛されるって幸せだよ。芽衣ちゃん。久保さんマジ推せる。貢げるわ」


暖かな陽の下で、どこよりも確かなぬくもりを感じたのは心だった。
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