先輩!
*
「はー完璧な芽衣ちゃんロス。次いつ会えるんだろう」
「俺もっすよ。久保課長に会いたい」
「虎太郎、受けね」
「ウケネ?」
「受け。よ、BL勉強して」
ソファーを背もたれ代わりにラグの上に座り、ローテーブルには赤ワインのボトルとグラス2個。
チーズが少し残っている。
日付は変わり、それでもなお話が尽きない。
もう電車ないけど、穂乃果さんは気づいてるのだろうか。
早速『BL 受け』をググッてみる。
その画面を穂乃果さんまで覗き込んでくるから距離!距離近いって。
「俺課長にやられる側?」
「そりゃそうでしょ。あ、待って。逆もありかもね」
顎に指を当てて真剣な顔の穂乃果さん。頭の中覗いてみてえわ。
「ねえ休みの日何してるの?パソコンの分解?」
「そうっすね。でも表向きのオシャレな趣味はツーリング」
「ツッコミ忙しい。オシャレな趣味?ツーリング?」
「うん。パソコン分解なんか言っても引かれるでしょ。大型バイクとシャリーの2台を自分でカスタマイズして走らせてるんすけど、こっち言った方がオシャレでしょ」
「モテを狙う時に言うのね」
「そうそう。でも実際好きだし。ツーリング仲間数人で走るんすよ」
「へー楽しそう。わたしもモテたい時は雑貨屋めぐりって言おっかな。実際は一日中スマホとパソコンに張り付いてるけど。推しが多いから休日は推し活が忙しい」
そうか。忙しいのか。休日誘いにくくなったな。
「てかさ、モテる必要なくね?」
もう、さ、俺と付き合おうよ。
「はー完璧な芽衣ちゃんロス。次いつ会えるんだろう」
「俺もっすよ。久保課長に会いたい」
「虎太郎、受けね」
「ウケネ?」
「受け。よ、BL勉強して」
ソファーを背もたれ代わりにラグの上に座り、ローテーブルには赤ワインのボトルとグラス2個。
チーズが少し残っている。
日付は変わり、それでもなお話が尽きない。
もう電車ないけど、穂乃果さんは気づいてるのだろうか。
早速『BL 受け』をググッてみる。
その画面を穂乃果さんまで覗き込んでくるから距離!距離近いって。
「俺課長にやられる側?」
「そりゃそうでしょ。あ、待って。逆もありかもね」
顎に指を当てて真剣な顔の穂乃果さん。頭の中覗いてみてえわ。
「ねえ休みの日何してるの?パソコンの分解?」
「そうっすね。でも表向きのオシャレな趣味はツーリング」
「ツッコミ忙しい。オシャレな趣味?ツーリング?」
「うん。パソコン分解なんか言っても引かれるでしょ。大型バイクとシャリーの2台を自分でカスタマイズして走らせてるんすけど、こっち言った方がオシャレでしょ」
「モテを狙う時に言うのね」
「そうそう。でも実際好きだし。ツーリング仲間数人で走るんすよ」
「へー楽しそう。わたしもモテたい時は雑貨屋めぐりって言おっかな。実際は一日中スマホとパソコンに張り付いてるけど。推しが多いから休日は推し活が忙しい」
そうか。忙しいのか。休日誘いにくくなったな。
「てかさ、モテる必要なくね?」
もう、さ、俺と付き合おうよ。