先輩!
穂乃果さんの服を剥ぎ取る勢いで脱がせていく。

「乱暴」と妖艶な笑みを浮かべ、穂乃果さんも俺の服を脱がせる。


あらわになった身体は、薄ピンクに染まっていた。


「かなり酔ってる?」

「そうかも。でも意識はしっかりしてる」

「よかった。朝起きて今夜の記憶飛んでたらショックだから」

「記憶飛ぶくらい気持ちよくなろうよ」

「ちょ、マジか。どこまでエロいんすか」


言い終わるや否や、穂乃果さんから唇を塞がれた。

積極的なのは好きだけど、主導権を握られてたまるかと攻めに転じた。


「どんなのが好き?」

「ん、虎太郎の好きに、」

「激しいのが好き?それとも優しいの?」

「...久しぶりだから優しくして」

「マジすか。シンプルに嬉しい。何ヶ月くらい?」

「言いたくない。...年単位」

「うわ、嬉しすぎ」


ずっと相手がいなかったこと。久しぶりの相手に俺を選んでくれたことが嬉しい。


「虎太郎、こっちもして」

もっともっと上半身を味わいたかったけれど、唯一つけている下着の上に手を誘導される。

ああもう、なんすかこれ。穂乃果さん好きだわ。エロさがヤバい。


「虎太郎、すっごい漢、ヤバい」

「穂乃果さんもヤバい」


終わってから、腕の中の穂乃果さんを抱きしめたまま、しばらく余韻で動きたくなかった。
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