先輩!
4.前に進みたい
「野口さんたちと飲みに行くけど佐々木もどう?」
定時の18時を過ぎ、急いで片付けをしていると、先輩に声をかけられた。
「すみません、今日は用事があって」
「インテリアの河合さん?」
「いえ、ちょっと」
先輩に、元カレと会うと言えるはずもなく。
次に進むために会うのだけど、どこか後ろめたい気がする。悪いことするわけじゃないのに。
元カレが高くて美味しいステーキを食べたいと言い出したから、一旦家に帰って着替えなきゃいけなくなったので、絶対定時に帰りたかった。
ふたぎんさんの案件に集中していたら、今日もこんな時間になっていた。
あれから何度も早瀬さんとメールや電話でやり取りをし、だいぶ形になってきた。
インテリアの担当コーディネーターが穂乃果さんだったので、意思の疎通がとれてスムーズに進んでいる。
反面、ふたぎんカラーに苦戦している。
もちろん特注品で、詳細な色指定番号もあるのだけれど、安価なものはカラーの再現率が乏しくて難しい。
定時の18時を過ぎ、急いで片付けをしていると、先輩に声をかけられた。
「すみません、今日は用事があって」
「インテリアの河合さん?」
「いえ、ちょっと」
先輩に、元カレと会うと言えるはずもなく。
次に進むために会うのだけど、どこか後ろめたい気がする。悪いことするわけじゃないのに。
元カレが高くて美味しいステーキを食べたいと言い出したから、一旦家に帰って着替えなきゃいけなくなったので、絶対定時に帰りたかった。
ふたぎんさんの案件に集中していたら、今日もこんな時間になっていた。
あれから何度も早瀬さんとメールや電話でやり取りをし、だいぶ形になってきた。
インテリアの担当コーディネーターが穂乃果さんだったので、意思の疎通がとれてスムーズに進んでいる。
反面、ふたぎんカラーに苦戦している。
もちろん特注品で、詳細な色指定番号もあるのだけれど、安価なものはカラーの再現率が乏しくて難しい。