先輩!
先輩がベッドから降りて、テーブルの上のコンビニの袋の中から小箱を取り出し、ピリッ、と包装を破る音が聞こえる。

戻ってきてベッドに座ってボクサーパンツを脱ぎ、裸になった先輩がごそごそと作業をしている。そのわずかな時間、私は放心状態でぼんやり眺めた。


「先輩、キスして」

目に涙を浮かべ、全身でキスをせがむ。感じとってくれた先輩が応えくれながら、私の中にぐっと押し入ってきた。


「きっつ、ああもうヤバい秒でイきそう」

しっかりと繋がれた手に、先輩が唇を落とす。すごい圧迫感と快感に、体中に力が入る。


「痛くない?大丈夫?芽衣が慣れるまでもうちょいこのままな」

「っ、大、大丈夫です」

「力抜いて。全部入れる」

「え?まだ?」


先輩はたくさんたくさんキスをくれながら、ぐぐ、と最奥までゆっくりと押し進めた。

仕事中からは想像もできない、色香溢れる表情の先輩。

眉間に皺を寄せ、苦しそうな表情を滲ませ「気持ちいい」と息を吐いた。
< 92 / 371 >

この作品をシェア

pagetop