先輩!
*****



週が開けて月曜日、PM5:00

各部署共有のミーティングルームで、メンターの穂乃果さんと月1回の定例面談。

このフロアには、大中小の様々な部屋がある。来客用の応接室や大会議室から、メンターとの面談で使うような小さな会議室まで。

外部の人の目に触れるフロアなので、このフロア全体が、我が社のショールームの意味合いも兼ねている。


「芽衣ちゃーん。おめでとー」

「ありがとうございます」

「土曜の夜にLIMEくれた時絶叫したわ」

「ハグハグ」と言って、部屋に入るなり抱きしめてくれた穂乃果さん。自分の事のように喜んでくれて本当に嬉しい。


「ねえねえ、会社で公表するの?」

「穂乃果さん仕事の話しなくていいんですか?」

「そんなもんどうでもいいわ。報告書にはふたぎん案件燃えてます。やる気みなぎってますって適当に書いとくわ。プライベートも問題ありませんって。実際は大事件が勃発したけどね」


落ち着いて。まあ座ろう。と落ち着く必要がある張本人に促された。
< 99 / 371 >

この作品をシェア

pagetop