花咲くように 微笑んで
第十六章 聖夜の果たし状
気がつけばあっという間に師走に入り、街はクリスマスの飾りで彩られ始めた。
菜乃花は図書館の一角に大きなツリーを飾り、クリスマス関連の本を並べて紹介する。
イベントもクリスマスに関するものを企画し、同時にみなと医療センターでも子ども達に楽しんでもらえるよう、あれこれ準備をしていた。
「菜乃花ちゃん。クリスマスイブのシフト、変わろうか?お休み欲しいよね?」
谷川が気を利かせて菜乃花に尋ねる。
「ありがとうございます。でも特に予定はないので大丈夫です」
「そう?でももし予定が入ったら、遠慮なく言ってね。女の子にとってクリスマスイブは大切な日だものね。おばちゃんにもそんな時期があったのよー」
谷川は頬に手を当ててうっとりと宙を見つめる。
「ふふ、谷川さんのそのお話、聞いてみたいです。クリスマスイブにいいことあったんですか?」
「まあね。菜乃花ちゃんにもきっと素敵なサンタさんが現れるわよ」
そう言うと、クリスマスソングを鼻歌で歌いながら谷川はカウンターへと戻っていった。
菜乃花は図書館の一角に大きなツリーを飾り、クリスマス関連の本を並べて紹介する。
イベントもクリスマスに関するものを企画し、同時にみなと医療センターでも子ども達に楽しんでもらえるよう、あれこれ準備をしていた。
「菜乃花ちゃん。クリスマスイブのシフト、変わろうか?お休み欲しいよね?」
谷川が気を利かせて菜乃花に尋ねる。
「ありがとうございます。でも特に予定はないので大丈夫です」
「そう?でももし予定が入ったら、遠慮なく言ってね。女の子にとってクリスマスイブは大切な日だものね。おばちゃんにもそんな時期があったのよー」
谷川は頬に手を当ててうっとりと宙を見つめる。
「ふふ、谷川さんのそのお話、聞いてみたいです。クリスマスイブにいいことあったんですか?」
「まあね。菜乃花ちゃんにもきっと素敵なサンタさんが現れるわよ」
そう言うと、クリスマスソングを鼻歌で歌いながら谷川はカウンターへと戻っていった。