花咲くように 微笑んで
「加納さんを助けたのは間違いなく君だ。心臓が停止すると、1分経過するごとに7~10%ずつ救命率が低下すると言われている。もし何もせずに救急車の到着だけを待っていたら、10分後にはほぼ助かる可能性がなくなってしまうんだ。いかに早く処置を開始するかが救命の鍵となる。胸骨圧迫とAEDの電気ショックによる適切な一次救命処置を迅速に行えば、1分ごとの救命率の低下を4%に抑え、10分後でも約60%の生存率を保つことが出来る。それに脳機能の損失は心停止後3~5分。その後遺症のリスクを減らすことにも繋がる。君の対応はそれ程大きな意味のあることだったんだ」
真剣な眼差しでじっと見つめられ、菜乃花は視線を逸らすことが出来ずにいた。
「加納さんの担当医としてお礼を言わせてくれ。本当にありがとう」
「いえ、こちらこそ。加納さんは何年も前から図書館に通って、私にも気さくに話しかけてくれる優しい方です。救急車の中で搬送先がなかなか決まらなかった時、とても不安でした。加納さんを受け入れて助けてくださって、本当にありがとうございました」
二人が互いに頭を下げるのを見届けると、有希が明るく笑った。
「さあ!ではでは、ここからは楽しくクリスマスパーティーを楽しみましょうか」
「そうだな。有希、たくさん料理作ったもんな」
「そうなの。菜乃花ちゃん、運ぶの手伝ってくれる?」
「はい!」
菜乃花も明るく笑って立ち上がった。
真剣な眼差しでじっと見つめられ、菜乃花は視線を逸らすことが出来ずにいた。
「加納さんの担当医としてお礼を言わせてくれ。本当にありがとう」
「いえ、こちらこそ。加納さんは何年も前から図書館に通って、私にも気さくに話しかけてくれる優しい方です。救急車の中で搬送先がなかなか決まらなかった時、とても不安でした。加納さんを受け入れて助けてくださって、本当にありがとうございました」
二人が互いに頭を下げるのを見届けると、有希が明るく笑った。
「さあ!ではでは、ここからは楽しくクリスマスパーティーを楽しみましょうか」
「そうだな。有希、たくさん料理作ったもんな」
「そうなの。菜乃花ちゃん、運ぶの手伝ってくれる?」
「はい!」
菜乃花も明るく笑って立ち上がった。