花咲くように 微笑んで
そんな日々は、春樹の卒業と共に終わりを迎える。
分かっていたことだった。
会わなくなればきっと気持ちも離れていく。
そう思っていたのだが、実際はそう簡単なものではなかった。
寂しい、会いたい…。
自分には無縁だと思っていた感情が湧き起こる。
それでも告白しようとは思わなかった。
時折同窓会で会えるだけで良かった。
そしてついに、春樹から結婚式の招待状が届いた。
だがそれ程ショックは受けなかった。
彼ならきっと、素敵な女性と結ばれて幸せな家庭を築いていくだろうと常々思っていたから。
(この日を本当の最後の日にしよう。春樹先輩を私の心の中から完全に切り離そう)
幸せの絶頂にいる二人を見れば、納得して諦められる。
その為に式に出席することにしたのだった。
(ちゃんとお祝いの言葉も言えたし、心からおめでとうって思えた。大丈夫、少しずつだけど気持ちも落ち着くはず。よし!明日もお休みだし、気晴らしに買い物にでも行こうかな)
今日は12月10日。
クリスマスももうすぐ。
華やかな街のイルミネーションを楽しみながら、欲しいものをいっぱい買おう!と菜乃花は微笑んで頷いた。
分かっていたことだった。
会わなくなればきっと気持ちも離れていく。
そう思っていたのだが、実際はそう簡単なものではなかった。
寂しい、会いたい…。
自分には無縁だと思っていた感情が湧き起こる。
それでも告白しようとは思わなかった。
時折同窓会で会えるだけで良かった。
そしてついに、春樹から結婚式の招待状が届いた。
だがそれ程ショックは受けなかった。
彼ならきっと、素敵な女性と結ばれて幸せな家庭を築いていくだろうと常々思っていたから。
(この日を本当の最後の日にしよう。春樹先輩を私の心の中から完全に切り離そう)
幸せの絶頂にいる二人を見れば、納得して諦められる。
その為に式に出席することにしたのだった。
(ちゃんとお祝いの言葉も言えたし、心からおめでとうって思えた。大丈夫、少しずつだけど気持ちも落ち着くはず。よし!明日もお休みだし、気晴らしに買い物にでも行こうかな)
今日は12月10日。
クリスマスももうすぐ。
華やかな街のイルミネーションを楽しみながら、欲しいものをいっぱい買おう!と菜乃花は微笑んで頷いた。