花咲くように 微笑んで
「こんにちは!」
「こんにちは。元気そうだね」
「はい、お陰様で」
約束した火曜日。
菜乃花は真っさらな本と颯真から借りている本の両方を持って、みなと医療センターを訪れていた。
到着したとメッセージを送ると、すぐに行くと返事が来て、二人はカフェで落ち合った。
「宮瀬さん、お昼ご飯食べますか?」
「うん、そうだな。パスタでも食べようかな」
「じゃあ私も何か。うーんと、ホットサンドにします」
オーダーすると、颯真が素早く支払いを済ませてくれる。
「すみません、私の分まで」
「いいって」
「ありがとうございます」
二人はテーブル席に向かい合って座った。
「体調はどう?変わりない?」
「はい、大丈夫です」
「良かった。腕は?ちょっと見せてくれる?」
フォークを置いて、颯真が菜乃花の腕を取る。
そっと傷跡に触れながら真剣な顔でじっと見つめると、小さく頷いて顔を上げた。
「だいぶ目立たなくなってきてるね。このまま綺麗に治るといいんだけど。もし気になるようなら、皮膚科で診てもらうといいよ」
「はい、ありがとうございます」
「こんにちは。元気そうだね」
「はい、お陰様で」
約束した火曜日。
菜乃花は真っさらな本と颯真から借りている本の両方を持って、みなと医療センターを訪れていた。
到着したとメッセージを送ると、すぐに行くと返事が来て、二人はカフェで落ち合った。
「宮瀬さん、お昼ご飯食べますか?」
「うん、そうだな。パスタでも食べようかな」
「じゃあ私も何か。うーんと、ホットサンドにします」
オーダーすると、颯真が素早く支払いを済ませてくれる。
「すみません、私の分まで」
「いいって」
「ありがとうございます」
二人はテーブル席に向かい合って座った。
「体調はどう?変わりない?」
「はい、大丈夫です」
「良かった。腕は?ちょっと見せてくれる?」
フォークを置いて、颯真が菜乃花の腕を取る。
そっと傷跡に触れながら真剣な顔でじっと見つめると、小さく頷いて顔を上げた。
「だいぶ目立たなくなってきてるね。このまま綺麗に治るといいんだけど。もし気になるようなら、皮膚科で診てもらうといいよ」
「はい、ありがとうございます」