compact
少し夜遅く仕事が終わってから
歩いて家に帰る、この時間が
一番好きかもしれない。

朝歩く大通り沿いではなく
1本南にある道を歩いて
少し重い荷物を重く感じて
いつもよりゆっくり歩く。

空を見たりする時間。

会社の携帯が鳴ったのは
家に着いてすぐで、
部屋に入って荷物を置いて
ほっとした時だった。

着信は知らない番号だった。

知らない番号からの着信は
よくあることだったけれど

この電話は
店員サンかな。

「はい…。」
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