青春少女
目が合うだけで緊張した。
シフトが被るだけでその日は幸せだった。
帰りの方面が同じことを知って、奇跡だと思った。
連絡先を交換しただけで、
これ以上は何も望まないと思った。
わざと降りる駅を通り過ぎて、
少しでも一緒にいたかった。
飲み会の帰りのタクシーでひっそり手を繋いだ。
思わせぶりで、きっと気持ちを知られてて、
遊ばれていた。
それでもよかったの。
「未来」よりも、
「今」その時を、幸せな感じていたかったから。