青春少女
高校生活も慣れてきた頃。
ついにバイトの面接の日。
夜9時にお店に来るよう指示を受けていた。
えーっと、聞くことメモ……履歴書………写真は貼ってある。記入欄漏れなし。
「あそこのビルのファミレスだろ?車で送っていく」
お父さんに車を出してもらい送って貰うことに。
「緊張する。何が分からないかも分からないし」
「最初はそんなもんよ。受かるといいわね」
他人事のようなお母さん。
少ししてすぐにアルバイト先に着いた。
「じゃあ…行ってきます」
そう言って少し震える手をぎゅっとカバンに吸い付くように握る。