姫を追放された私は一筋の光に救われた
☆☆☆


「この人が凪総長の彼女サンですか!?」


「噂どおりの美人さんですね!」


「俺らとも仲良くしてください!!」


「赤羽雪菜です。よろしくお願いします」


良かった。明るくて話しやすい人達だ。

この人たちは私がMoonの元姫だって知ってるのかな?


「蓮たち、ヒドイっすね」


「こんなに可愛くて優しそうな人を追放するなんて……!」


「……」

さすがに凪さんが話してるよね。


「お前ら。雪菜の傷を抉るな」


「凪総長!す、すみません」


「コイツらも悪気はないんだ。許してやってくれ」


「大丈夫です。凪さんの言うとおり、皆さん優しいですね」


「だろ?だから紹介したかったんだ。コイツらは誰一人として雪菜を傷つけたり裏切ったりしない。だから雪菜も姫としてコイツらに守られていいんだ。本当は俺だけに守らせてほしいが」
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