姫を追放された私は一筋の光に救われた
「雪菜姫!俺らは雪菜姫の味方ですよ!」


「雪菜。お前には俺も仲間だっている」


「凪さん、みんな……」


「外野はちょっと黙っててくれるぅ?」


「雪菜……いや、赤羽雪菜。オレとリベンジマッチをするんだろ!?とっととかかってこいよ!」


「言われなくてもそうするつもり」


リベンジマッチのルールなんて不要。
蓮もMoonの総長をしてるんだから、それくらい理解してるはず。

それに説明どうこうよりも勝ったら勝者、負けたら敗者。それだけわかれば十分だ。


見届け人はこれだけいるんだから。

蓮の応援にMoon組が集まってる。ゼウス組と目が合っただけで萎縮してる人もいて、ゼウスがどれだけ強いかがわかる。


「戦い中によそ見してんじゃねぇ!」


「!?」


「オレはテメーから勝負仕掛けられてイラついてんだよ!テメーはオレが追放したんだから、そのまま落ちるとこまで落ちとけばよかったんだ!!」


「雪菜!!」


「凪さん。私は大丈夫、です」


考え事をしていたせいで蓮のパンチを見逃すとこだった。かすりはしたものの、ほぼ無傷だ。
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