姫を追放された私は一筋の光に救われた
「追放されたんだから、そのまま一人でいればよかったのに気付けばテメーはゼウスの姫になりやがって……。もう一度Moonに戻りたいと言っても、もう遅いからな」


「私は飾りで、最初から真麗奈しか見てない相手のところに戻るほど私は落ちぶれてないわよ!」


「っ!」


手だけではなく足もありのなんでもルール。私は蓮の顔をめがけて足蹴りをした。



「少しはやるようだな」


「女だからってナメないで」


「雪菜お姉ちゃん、こんな勝負にホンキになるとかバカじゃないのぉ?Moonの総長が勝ったほうが絵になることもわからないの?どうせ雪菜お姉ちゃんが負けるんだから粘っても意味ないから」


「真麗奈、これは私と蓮の勝負だから。貴方は邪魔をしないで」


「なによ!真麗奈はMoonの姫なんだから!」


「だったら私をバカにするよりも蓮を応援しなさい」


「っ……!」


「どうしてオレを庇う?」


「これが庇ってるように見えるの?真麗奈と蓮の絆は脆い。真麗奈がまだ姫になって日が浅い証拠。二人もそうだけど、Moon組が弱く見えるわ」


「なんだと!?」


蓮からのパンチ。私はすかさず避けた。
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