あの頃のきみに栞を。今のきみに僕を。〜夢はきみと結婚すること〜
「それで、僕の初恋の人だよ」
「!?」
まさかみんなの前で思っても見なかったことを口にする。
私も周りのみんなも唖然とする。
「え、、人違いじゃなくて?」
冗談でしょ?とでもいうように笑って返す。
「間違いじゃないよ。土井みき(どい みき)ちゃん、僕の初恋の人」
と再度いう。
みんな、あの子が?という嫌な目でみてくる。
私はこの場に耐えられなくて、「ちょっと来て」と彼の腕を引っ張って一緒に教室を出た。
そして廊下に出て階段がある隅の方へいき、彼と話す。