あの頃のきみに栞を。今のきみに僕を。〜夢はきみと結婚すること〜

「じゃあ、小さい頃よく遊んでた場所は?」

「、、公園、かな?」

「そうか、じゃあ、小さい頃好きな曜日とかあった?」

「好きな曜日は、、日曜日、かな」


その後も休み時間が終わるまで質問は続いた。


質問に答えた内容は全部、うそ。


いつから私はこんな嘘つきになってしまったのだろう。


授業が終わったらすぐに水樹さんと誠くんは教室から出ていった。

水樹さんに連れられてという感じだったが。


私はいつものように、いつもの帰り道で家に向かっていた。

< 32 / 79 >

この作品をシェア

pagetop