あの頃のきみに栞を。今のきみに僕を。〜夢はきみと結婚すること〜
小さい頃通ってた保育園の前を通りながら、あの時住んでたマンションに向かう道と途中までは同じ。
途中から二手の分かれ道がある。
Yの字に。
あの頃住んでたマンションがあるのは右だった。
でも今住んでいるアパートは左の道。
いつもここで立ち止まってしまう。
右の道に行きたいと。
右の道を進みたいと。
でもいつも左の道に帰る。
すると家の、アパートの前に二人組の男女がボロボロのそのアパートを見ていた。