あの頃のきみに栞を。今のきみに僕を。〜夢はきみと結婚すること〜
通っていた保育園の前で足を止める。
ここに通ってた時は本当に楽しかったなと。
土曜保育で保育園は今日もやっている。
そのため子供の声が聞こえる。
笑い声、鳴き声、喧嘩をしている声、色々な声が聞こえてくる。
そんな声を聞きながら、あの頃に戻りたいなと。
そんなどうしようもないことを考えていた。
すると不意に、誰かの名前を呼ぶ声が聞こえた。
「あれ、水樹さん?」
その声の主の方を向くと、誠くんが立っていた。