あの頃のきみに栞を。今のきみに僕を。〜夢はきみと結婚すること〜
痛い、、。
でも私は反抗も、抵抗もできなかった。
いつものことだが。
「これ以上邪魔すんなよ」
といいながらバケツいっぱいに水が入ったそれを2人がかりで勢いよくぶちまけられる。
私はずぶ濡れになった。
替えの制服なんてあるわけない。
どうしよう、、。
私はそんなことだけを考えていた。
「気持ちわる」
そう言ってびしょ濡れになった私を残して水樹さんたちはトイレから去っていった。
私は鏡に映る自分を見てなんて惨めなんだと。
やっぱりこんな私が誠くんの、あなたの初恋の相手だって言わなくてよかったって心底思う。
あなたが憧れている土井みきはもういない。
こんな、びしょ濡れの汚い私が、、。
あなたの初恋でいいわけがない。