あの頃のきみに栞を。今のきみに僕を。〜夢はきみと結婚すること〜
今度は僕が助ける…




後から聞いた話、彼は私の小学校の同級生に片っ端から声をかけて話を聞いていたそう。
 

「本当にごめんなさい!助けてあげられなくて、、ごめんなさい」


と何人もの人が謝ってきた。


でもわかってる。

人はそんなに強くない。

自分を守るので精一杯。


「しょうがないよ。私だって逆の立場だったら助けてあげられていたかわからないもん」


今にも泣きそうな顔をしている相手に私は笑って返す。


「もう大丈夫だよ。でも、また私と仲良くしてくれたら、、嬉しいな」

「も、もちろんだよ!!」

「ありがと!」


表情が変わり、明るくなった。

よかった。
 

「でも本当に怖かった、、あの時の麗水くん」


とあの頃の彼からは全く想像もできない話をしている。

でもそれで誰がいじめてたかを聞き出していたそう。


「土曜日に友達と遊んでるところに突然」

「私は家にまできたよ」


そうかあの時保育園の前で会ったのってみんなに聞き回ってた時だったんだ。

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