あの頃のきみに栞を。今のきみに僕を。〜夢はきみと結婚すること〜
そして嬉しいことは続いた。
なんと、誠くんのお父さんの計らいで、両親ともいい職場にありつけた。
元通りとはいかないが、給料もかなりよくなって、借金も誠くんのお父さんのおかげで無くなった。
本当に両親ともに感謝している。
そしてあのマンションにまた住めるようになった。
私と両親で誠くんの家にお礼を言いに行った。
「いいのよ、気にしないで。将来は家族になるしね。もちろんみきちゃんが良ければだけどね」
と、あの頃と変わらない優しい誠くんのお母さん。
よかったねと誠くんにこっそり言っていた。