二人の永遠がこの世界になくても
「そんなの…絶対おかしいじゃん…」

「排他的なのよ、夜月は」

「はぁー?」

「ママさん!いいんです!ヨヅキが正しいって分かってます。俺のこと色々知ってもらって、大丈夫なんだって証明しますから」

「春華くんはポジティブなのね。おばさんは春華くんの味方よ」

何を言っているんだ。この人は。
春華のなんにも知らないくせに、一体どの部分に味方になろうって言うんだ。

「もう勝手にして」

「どこ行くの?」

「部屋。疲れたからちょっと寝る。ご飯できたら呼んで」

「もう、この子は。ちょっとくらいお手伝いしなさいよ」

「はいはーい。冬休みに入ったらね」

このままママを説得しても話は平行線で何も変わらないだろう。

本気で春華を飼う…?同居…?するつもりらしい。

後になって騒動になって泣きついてきても知らないんだから。
パパに叱られたって、知らないんだから。
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