天使の運命

３．別れ。

どれくらいの時が流れたのでしょう・・
大天使は何も答えませんでした。
まるで眠っているかのように、動かず、呼吸も静かでした。
しかし・・不意に声を発した。
「あなたの思念ほ見てました。」
「とても透明で澄んでました。残念です・・あなたはもっと上にいける
存在・・・」
「しかし、今の決意もまた揺るがないこともわかりました。」
「はい。」
「では、あなたをこれより人間にします。」
そう言うと大天使は両手を上げ、レイチェルの両の翼を光で照らしました。
すると翼の下に影が広がり、なんとその影からなんとも異様な、細くゴツゴツし、細くても力強い悪魔の手が伸びてきました。
そして、その悪魔の手がレイチェルの翼をつかみ、影へと引きずりこみ、
とうとう引きちぎってしまいました。！
レイチェルは叫びました。！
「うぅあぁぁ～～～！！！」
叫びとともに倒れて、気を失いました。
気を失いながらもレイチェルは大天使の声を頭の中で聞いていました。
・・これであなたは人間です。
・・目覚めはすでに地上です。
・・心の声を聞きなさい・・そして海へ行きなさい。
・・そこである男にあうでしょう。
・・彼が力になってくれるはずです。
・・・・・・・・
・・・・・・
・・・・。

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