天使の運命
レイチェルも気づきました。サラもまた天使だったことを。
「なら・・なぜ子供が・・・?」
「神様があなたに帰ってきてほしいと願ったのでしょう。」
「悪魔に捥がれた翼は生えてはきませんからね。ですから天使同士の純粋な天使を産ませて、あなたの魂を入れる・・そうすれば あなたは また七大天使の一人、レイチェル・ソル・ガブリエルになるのです。」
「さあ、そろそろ時間です。」
レイチェルは少しだけですが、うなずきました。
{じゃ~な~ガブリエル・・あんたの魂を刈れるなんて最高だよ。}
・・・・・・・・・・・
消えゆく意識の中でレイチェルは願いました・・せめてこの3年間の記憶は残してください・・・と。

「オギャ~オギャ~・・!」
「さ~産まれましたよ~。立派な男の子です。」
看護士が赤ん坊の体を拭き、やわらかい布で包んでサラに手渡しました。
サラには、はっきり見えていました。
その子供の背中には綺麗な真っ白い翼が輝いているのを。
「レイチェル・・・」
「あなたの名前はレイチェルよ。」
子供はそれを聞くと、微笑みました。

end
< 8 / 8 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

夢探偵
さとる/著

総文字数/2,694

ホラー・オカルト5ページ

表紙を見る
一本背負い!
さとる/著

総文字数/497

その他1ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop