愛なき政略結婚は愛のはじまりでした
「そうか。気づいてやれなくてすまない。雅は子供ができないことが不安だったんだな」
「……はい」
「だが、君と私がするようになってまだ半年と経っていない。まだ焦るには早いんじゃないか?」
「ですが……」
義母に言われたことを口にしようとして、だがしかし、それはやはり告げ口になるような気がして言いだせなかった。
続きを言葉にできない雅を清隆がどう捉えたのかはわからないが、清隆は一つ一つ雅を諭すように優しい口調で語りだした。
「妊娠にはストレスも大敵だと聞くぞ? あまり不安がるのはよくない」
「……はい」
「雅がしたいと言うのなら私はいくらでも付き合う。だから、あまり思い詰めるな。ちゃんと自分の体も大事にしてくれ」
「……はい」
「心配なら一緒に検査を受けたっていいから。一人で思い悩むのはやめてくれ。な?」
清隆の優しい言葉に救われて、疲弊していた心が少しだけ癒えていく。まだまだ大きな不安は残っているけれど、少しだけ前向きな気持ちになれる。
雅が清隆の目を見つめながら、「はい」と答えれば、清隆は優しく笑って、雅の頭を撫でてくれた。
「……はい」
「だが、君と私がするようになってまだ半年と経っていない。まだ焦るには早いんじゃないか?」
「ですが……」
義母に言われたことを口にしようとして、だがしかし、それはやはり告げ口になるような気がして言いだせなかった。
続きを言葉にできない雅を清隆がどう捉えたのかはわからないが、清隆は一つ一つ雅を諭すように優しい口調で語りだした。
「妊娠にはストレスも大敵だと聞くぞ? あまり不安がるのはよくない」
「……はい」
「雅がしたいと言うのなら私はいくらでも付き合う。だから、あまり思い詰めるな。ちゃんと自分の体も大事にしてくれ」
「……はい」
「心配なら一緒に検査を受けたっていいから。一人で思い悩むのはやめてくれ。な?」
清隆の優しい言葉に救われて、疲弊していた心が少しだけ癒えていく。まだまだ大きな不安は残っているけれど、少しだけ前向きな気持ちになれる。
雅が清隆の目を見つめながら、「はい」と答えれば、清隆は優しく笑って、雅の頭を撫でてくれた。