一夜を共にしたかつての片思い相手は、優秀外科医だった。〜憧れの君と私の夢〜
第6話 大怪我
こうして私はまことと成哉と共に楽しい時間を過ごしながら調理師免許に食品衛生者等の資格や免許の取得を始め、喫茶店開業に向けての準備を進めて行った。またBerrys&Moonの譲渡も正式に決まったのだった。
「えっほんとに?」
今勤めているカフェには独立の為に退職するという意向を店長に話した。
「はい。前々から喫茶店を開きたいっていう夢があったんです。今はその為に準備を進めています」
「そうなんだ……場所は?」
「ベリが丘の高級住宅街の中にあります。その喫茶店が閉店する事になったので、私に譲渡する形になりまして」
「成る程、1から店舗を作るって事じゃないんだ」
「そう言う事になります」
店長は何度も確かめるようにして首を縦に振る。
「じゃあ頑張れ! オープンしたら行くから」
「ありがとうございます。頑張ります!」
「また退職の手続きがあるからその時は時間頂戴」
「はい、お願いします!」
あれこれして過ごす内にまことは1歳になった。まだまだ控え目でおとなしいが、それでも喜怒哀楽がはっきりしてきたように思う。
また、喫茶店Berrys&Moonも閉店となった。閉店前に何度か訪れる事が出来たのは幸いと言うべきだろうか。
今は扉を固く閉ざし、来たるべき時に向けて待っている状態だ。
「えっほんとに?」
今勤めているカフェには独立の為に退職するという意向を店長に話した。
「はい。前々から喫茶店を開きたいっていう夢があったんです。今はその為に準備を進めています」
「そうなんだ……場所は?」
「ベリが丘の高級住宅街の中にあります。その喫茶店が閉店する事になったので、私に譲渡する形になりまして」
「成る程、1から店舗を作るって事じゃないんだ」
「そう言う事になります」
店長は何度も確かめるようにして首を縦に振る。
「じゃあ頑張れ! オープンしたら行くから」
「ありがとうございます。頑張ります!」
「また退職の手続きがあるからその時は時間頂戴」
「はい、お願いします!」
あれこれして過ごす内にまことは1歳になった。まだまだ控え目でおとなしいが、それでも喜怒哀楽がはっきりしてきたように思う。
また、喫茶店Berrys&Moonも閉店となった。閉店前に何度か訪れる事が出来たのは幸いと言うべきだろうか。
今は扉を固く閉ざし、来たるべき時に向けて待っている状態だ。