彼に抱かれ愛を弾く 〜ベリが丘恋物語〜
拠点を移してからは、お互いのスケジュールを共有し、彼の健康は私が管理するようになった。いつ呼び出されるかわからない彼の職業柄、遠出はなかなかできないけれど、デートもたくさんした。
いつも突然やって来る沙織さんに、エステサロンやネイルサロン、ヘアスタジオ、岩盤浴といった自分磨きにも連れ回された。下手をすると、俊佑さんより一緒にいる時間が長いかもしれない。
「おい、沙織。美音は俺の婚約者なんだが」
「何よ、美音ちゃんは私の義妹よ」
「俺、今日休みなんだけど」
「私も休みなんだけど」
「美音と一緒にいたいんだけど」
「私も美音ちゃんと一緒にショッピングに行きたいんだけど」
「なぁ沙織、なんか休み多くないか?」
「デキる女はしっかり休みを取るものなのよ」
「自分で言うのかよ。とにかく邪魔するな!」
「俊佑こそ邪魔しないでよ!」
また始まった。私はいつも、身体が二つあったらいいのにと思ってしまう。
いつも突然やって来る沙織さんに、エステサロンやネイルサロン、ヘアスタジオ、岩盤浴といった自分磨きにも連れ回された。下手をすると、俊佑さんより一緒にいる時間が長いかもしれない。
「おい、沙織。美音は俺の婚約者なんだが」
「何よ、美音ちゃんは私の義妹よ」
「俺、今日休みなんだけど」
「私も休みなんだけど」
「美音と一緒にいたいんだけど」
「私も美音ちゃんと一緒にショッピングに行きたいんだけど」
「なぁ沙織、なんか休み多くないか?」
「デキる女はしっかり休みを取るものなのよ」
「自分で言うのかよ。とにかく邪魔するな!」
「俊佑こそ邪魔しないでよ!」
また始まった。私はいつも、身体が二つあったらいいのにと思ってしまう。