彼に抱かれ愛を弾く 〜ベリが丘恋物語〜
大切な存在
目覚ましが鳴り目を覚ますと、隣で眠る美しい顔をしばらく眺め、頬にキスを落とす。目覚めた彼が私を胸元へと引き寄せ、私の額に優しくキスをする。これが私の1日の始まりだ。
今日俊佑さんは休日で、仕事が終わったらデートをすることになっている。
それまで私の代わりに家事をやっておくと張り切っていた。
玄関を出ようとする私を掴まえて中々離してくれず、それどころか、貪るようなキスを求めてきた。熱く深いキスを繰り返し、結局メイクをやり直さなければならなくなった。
「もう、遅刻するでしょ!」そう言いながらも、鏡にはだらしないほど蕩けた顔をした私が映っていた。
結局本当に遅刻しそうになり、俊佑さんが車で送ってくれたのだった。
出勤し、事務所の掃除をしていると、昭二おじさんと梨香さんが何やら言い合いをしながら出勤してきた。
「お父さん、もうホント帰って休んで欲しいんだけど」
「俺は大丈夫だって言っているだろう」
「どこが大丈夫なのよ!顔色だって良くないのに」
「おはようございます。どうしたんですか?」
「お父さん、朝から調子悪いのに仕事するってきかないのよ」
確かにあまり顔色が良くない。
「ちょっと息切れしただけだ。俺も歳だなぁ」
「それ、ちょっとじゃないでしょ!」
「大丈夫大丈夫」
そう言って梨香さんの静止を振り切り社長室に向かって足を踏み出した時だった。
今日俊佑さんは休日で、仕事が終わったらデートをすることになっている。
それまで私の代わりに家事をやっておくと張り切っていた。
玄関を出ようとする私を掴まえて中々離してくれず、それどころか、貪るようなキスを求めてきた。熱く深いキスを繰り返し、結局メイクをやり直さなければならなくなった。
「もう、遅刻するでしょ!」そう言いながらも、鏡にはだらしないほど蕩けた顔をした私が映っていた。
結局本当に遅刻しそうになり、俊佑さんが車で送ってくれたのだった。
出勤し、事務所の掃除をしていると、昭二おじさんと梨香さんが何やら言い合いをしながら出勤してきた。
「お父さん、もうホント帰って休んで欲しいんだけど」
「俺は大丈夫だって言っているだろう」
「どこが大丈夫なのよ!顔色だって良くないのに」
「おはようございます。どうしたんですか?」
「お父さん、朝から調子悪いのに仕事するってきかないのよ」
確かにあまり顔色が良くない。
「ちょっと息切れしただけだ。俺も歳だなぁ」
「それ、ちょっとじゃないでしょ!」
「大丈夫大丈夫」
そう言って梨香さんの静止を振り切り社長室に向かって足を踏み出した時だった。