彼に抱かれ愛を弾く 〜ベリが丘恋物語〜
朝戸専務が、一階ロビーに設置されていたAEDを抱えて戻ってきた。
手際よく装着する。
毎年の訓練を活かし命を繋ぐ。
救急車が到着し、ベリが丘総合病院に運んでもらうよう伝えた。
梨香さんと朝戸専務が一緒に救急車に乗り込む。
「美音ちゃんも後から来てくれる?」
「はい、必ず行きます」
サイレンを鳴らしながら、救急車は昭二おじさんを乗せ病院に向かった。
私は瑠美子おばさんに電話をし、がっちゃんが保育園に行っているのを確認してから事情を伝えた。動揺しているのが電話越しに伝わってくる。
がっちゃんがいれば、きっと何かあったのだと不安になったはずだ。それだけは回避したかった。
「おばさん、私がそこまで迎えに行きます。すぐに向かいますので、保険証とか準備して待っててもらえますか?」
「わ、わかったわ」
私は営業車に乗り、永峰家へ向かった。
玄関でしゃがみ込んでいた瑠美子おばさんを車に乗せ病院へ急いだ。
到着し、受付で救命病棟に行くよう指示されたので、おばさんの身体を支えながら歩みを進めた。
処置室前の長椅子に朝戸専務が梨香さんの肩を抱いて座っている。
瑠美子おばさんの姿を確認すると、梨香さんの目から大粒の涙がこぼれ落ちた。
手際よく装着する。
毎年の訓練を活かし命を繋ぐ。
救急車が到着し、ベリが丘総合病院に運んでもらうよう伝えた。
梨香さんと朝戸専務が一緒に救急車に乗り込む。
「美音ちゃんも後から来てくれる?」
「はい、必ず行きます」
サイレンを鳴らしながら、救急車は昭二おじさんを乗せ病院に向かった。
私は瑠美子おばさんに電話をし、がっちゃんが保育園に行っているのを確認してから事情を伝えた。動揺しているのが電話越しに伝わってくる。
がっちゃんがいれば、きっと何かあったのだと不安になったはずだ。それだけは回避したかった。
「おばさん、私がそこまで迎えに行きます。すぐに向かいますので、保険証とか準備して待っててもらえますか?」
「わ、わかったわ」
私は営業車に乗り、永峰家へ向かった。
玄関でしゃがみ込んでいた瑠美子おばさんを車に乗せ病院へ急いだ。
到着し、受付で救命病棟に行くよう指示されたので、おばさんの身体を支えながら歩みを進めた。
処置室前の長椅子に朝戸専務が梨香さんの肩を抱いて座っている。
瑠美子おばさんの姿を確認すると、梨香さんの目から大粒の涙がこぼれ落ちた。