彼に抱かれ愛を弾く 〜ベリが丘恋物語〜
エピローグ
桜坂の桜並木が満開の花を咲かせている。
「美音ちゃん、とっても奇麗」
純白のウエディングドレスを纏った私は、控え室の椅子に腰掛けている。
「沙織お姉様がプレゼントしてくれたドレス、私、とっても気に入っています」
「だと思った。だって、美音ちゃんのためにあつらえたドレスだもの」
「相変わらずあなたのスケールにはついていけないわ」
「うふっ、お姉様、そんなに褒めないでよ、照れるでしょう」
「そのポジティブな思考、さすがとしか言いようがないわね」
控室のドアが開き、優也くんが駆け込んできた。
蝶ネクタイのフォーマルキッズスーツがとっても似合っている。
「お母さん、お父さんが呼んで・・・」
「優也?」
「お姫様だぁ」
「本当にそうよね、お母さんもそう思うわ」
「僕、将来美音ちゃんと結婚する」
え⁉︎
「優也、残念。今日は美音ちゃんと俊佑の結婚式でしょ」
沙織さんは子供にもスレートだ。
「どうして?どうして美音ちゃんは俊くんと結婚するの?」
「大好きだから。俊佑さんにとって私は一番なんだって。優也くんにとっての一番は誰?」
「んーっ、お母さん!」
「優也・・・」
「良かったわね、お姉様。優也はちゃんとわかっているもの。お姉様が優也のことをどれだけ大切に思っているか。ねっ、そうでしょう優也?」
「うん!」
「ほら、お義兄様がお呼びでしょう、早く行ってあげなきゃ」
「そうね、行きましょうか、優也」
「うん!」
大きな瞳に涙を浮かべ、季織先生は、優也くんと手を繋いで控室を出て行った。
季織先生と入れ違いに、昭二おじさん、瑠美子おばさん、梨香さん、朝戸さんに抱っこされたがっちゃんが姿を見せた。
「美音ちゃん、とっても奇麗」
純白のウエディングドレスを纏った私は、控え室の椅子に腰掛けている。
「沙織お姉様がプレゼントしてくれたドレス、私、とっても気に入っています」
「だと思った。だって、美音ちゃんのためにあつらえたドレスだもの」
「相変わらずあなたのスケールにはついていけないわ」
「うふっ、お姉様、そんなに褒めないでよ、照れるでしょう」
「そのポジティブな思考、さすがとしか言いようがないわね」
控室のドアが開き、優也くんが駆け込んできた。
蝶ネクタイのフォーマルキッズスーツがとっても似合っている。
「お母さん、お父さんが呼んで・・・」
「優也?」
「お姫様だぁ」
「本当にそうよね、お母さんもそう思うわ」
「僕、将来美音ちゃんと結婚する」
え⁉︎
「優也、残念。今日は美音ちゃんと俊佑の結婚式でしょ」
沙織さんは子供にもスレートだ。
「どうして?どうして美音ちゃんは俊くんと結婚するの?」
「大好きだから。俊佑さんにとって私は一番なんだって。優也くんにとっての一番は誰?」
「んーっ、お母さん!」
「優也・・・」
「良かったわね、お姉様。優也はちゃんとわかっているもの。お姉様が優也のことをどれだけ大切に思っているか。ねっ、そうでしょう優也?」
「うん!」
「ほら、お義兄様がお呼びでしょう、早く行ってあげなきゃ」
「そうね、行きましょうか、優也」
「うん!」
大きな瞳に涙を浮かべ、季織先生は、優也くんと手を繋いで控室を出て行った。
季織先生と入れ違いに、昭二おじさん、瑠美子おばさん、梨香さん、朝戸さんに抱っこされたがっちゃんが姿を見せた。