彼に抱かれ愛を弾く 〜ベリが丘恋物語〜
彼女という名の家政婦
◇◇◇◇◇
桃園美音 22歳
就活真っ最中の女子大生。
私は彼氏の部屋でとんでもないものを目にしてしまった。
15階建てのマンション。俊哉の部屋は、最上階の1LDKだ。
インターホンを鳴らしたが応答がない。
出かけているのかな?
食材も買ったし、作って待ってよう。
今朝、バイト先であるケーキショップの店長から急遽出勤してくれと連絡があり、今日はマンションに行けそうにないと彼にメッセージを送った。
『美音のオムライス食いたかったのに残念』
その返信が嬉しくて、バイト帰りに材料を買ってやって来た。
今日は会えないし、オムライスも作ってあげられないだろうと覚悟していたのだが、
「もう上がっていいよ」店長のその一言で胸が躍った。
この時間だったら夕飯にオムライス作ってあげられる。
躊躇うことなくやって来た。
合鍵を使ってオートロックを解除し、部屋の前まで来ると、もう一度インターホンを鳴らした。やはり応答はない。
玄関ドアを開け、そっと中を覗く。
「えっ⁉︎」
俊哉の靴の横にオフピンクのパンプスが並んでいる。
誰?
玄関近くにある浴室の方から物音はする。
とりあえずゆっくり奥へと進んだ。
「何これ……」
8畳ほどの洋室に置かれたベッドのシーツは乱れ、周囲には男女の服が散乱していた。
桃園美音 22歳
就活真っ最中の女子大生。
私は彼氏の部屋でとんでもないものを目にしてしまった。
15階建てのマンション。俊哉の部屋は、最上階の1LDKだ。
インターホンを鳴らしたが応答がない。
出かけているのかな?
食材も買ったし、作って待ってよう。
今朝、バイト先であるケーキショップの店長から急遽出勤してくれと連絡があり、今日はマンションに行けそうにないと彼にメッセージを送った。
『美音のオムライス食いたかったのに残念』
その返信が嬉しくて、バイト帰りに材料を買ってやって来た。
今日は会えないし、オムライスも作ってあげられないだろうと覚悟していたのだが、
「もう上がっていいよ」店長のその一言で胸が躍った。
この時間だったら夕飯にオムライス作ってあげられる。
躊躇うことなくやって来た。
合鍵を使ってオートロックを解除し、部屋の前まで来ると、もう一度インターホンを鳴らした。やはり応答はない。
玄関ドアを開け、そっと中を覗く。
「えっ⁉︎」
俊哉の靴の横にオフピンクのパンプスが並んでいる。
誰?
玄関近くにある浴室の方から物音はする。
とりあえずゆっくり奥へと進んだ。
「何これ……」
8畳ほどの洋室に置かれたベッドのシーツは乱れ、周囲には男女の服が散乱していた。