─animaTane─ドレミ
ミカエルは「じゃあ、メリサは?」とメリサに聞くとメリサもミカエルと同様にしばらく考えた後に「私は誰かの花嫁になることかな?」とまだ定まらない未来図を描いた。その言葉に乗っかるようにレイリーは「俺の花嫁になればいい」と頬を赤く染め、チラリとメリサの顔を覗きこみ、メリサはレイリーの期待とは裏腹に「ミカエルの花嫁がいいかな」とレイリーの言葉を軽くあしらった。
「なんでさー」レイリーは不服そうに聞くと「ミカエルは可愛いんだもの。きっと大人になっても美しいはずだわ」と言う。レイリーは「ケッ」と舌を鳴らすと「結局、外見かよ」と半ば負け惜しみに近い言葉をもらす。
ミカエルは二人のやり取りを黙ってきいていた。もちろんミカエルはメリサに恋愛感情などはなく、メリサはレイリーと同じで大切な友達だった。
「ミカエル、私を花嫁にしてくれる?」